本当は書籍を買いたかったんですよ。
『さみしい夜にはペンを持て』
さみしい夜にはペンを持て (一般書 431) [ 古賀 史健 ] 価格:1650円 |
日本に一時帰国したときにいくつかの本屋さんを回ったんですが、
どこにも置いてなくて、しぶしぶ電子版を購入しました。
でも、やっぱり買ってよかった。
できるだけ早く出会った方がいい本なので、けっきょく電子版を買うなら発売と同時に買っておけば良かったな、と改めて思いました。
読み終えて、自分が中学生の頃にこの本と出会えていたらどれほど助けられただろうと思うと同時に、大人になった今でも不思議と救済の手が過去に届いて、「間に合った」感覚があった。
古賀及子(こがちかこ)さんの書評を上回る感想を言葉にできないのが悔しい。
手のひらに乗せた悩みを見つめるとき、人は結局どうしようもなくひとりきりだ。読むほどに孤独のむなしさが根本からくつがえり、記憶にぽつんと取り残された子どもの自分が肯定されていった。
どうやったらこんな表現ができるの
書くこと、考えることのスキルはただごとではない重量で丁寧に手渡される。あいまいで、割り切れず、答えのないことに対峙(たいじ)してひとりで悩むのにもちゃんとコツがある。それがみんな書いてある。
「ひとりで悩むのにもちゃんとコツがある。」これは子どもに伝えたい言葉だ。
古賀史健(ふみたけ)さんを知ってから、これまで漠然としていたライターや本の編集者という仕事がどういうものであるかを知りました。
それ以来、「書く」ことの奥深さと可能性にどんどんと引かれていっています。
40歳を目前にして。
しがない普通のサラリーマンが。
価格:3300円 |
当面はサラリーマンを続けるしかなく、書くことを仕事にできそうにもないけれど、まっすぐできれいな文章を書けるようになりたいと、今は素直に思っています。
私が勤めるのは旧態依然とした典型的な日本企業ですが「あなたの文章は伝わりやすい」と会社の人から言われたいな。
このブログでは公開できるものとできないものが混在しそうですが、まずは書き続けようと思います。
少しずつ。
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