「それなり」で済ませない

家族

家族旅行で北京に行ってきました。

 

広州の熱帯気候に染まりきった我が家は、北京の季節感を完全に舐め切ってしまい、半袖半ズボンで三泊を過ごすという荒業をやってのけることになります。(幸い10℃台になったのは朝方だけでした)

ユニバーサルスタジオ@北京では、大好きなハリーポッターの世界観にどっぷりと浸かり、万里の長城では、ワールドチャンプの懐の深さを存分に味わいました。(我が家では万里パイセンと呼び慕っていました)

北京市内の中心は徹底的に整備されていましたが、その分無機質な印象があり、手塚治虫が描く未来都市のようで少し怖かったです。

華やかさの裏側に抑圧された雰囲気を感じたのは先入観からでしょうか。(実際、妻は違和感を感じていないようでした)

やはり家族旅行はとても貴重な経験で、楽しむことに全力投球してくれた妻と子ども達には、心から感謝しています。

子どもたちは8歳と6歳になり、成長とともに主張や拘りも増していますが、今回は息子の拘りのおかげで、旅の彩りがとても鮮やかになりました。

ユニバーサルスタジオでは、ジェットコースターの恐怖と葛藤しながらも、最終的には一緒に乗れるアトラクションに挑戦してくれました。足をブラブラさせながら乗ったコースターで得た爽快感と達成感は、息子の成長に一役買ってくれたことと思います。

万里の長城では、(無謀ながらも)走破したいという野望に駆られ、大混雑の中で行ったり来たりを繰り返し、石畳をこれでもかと踏み固めました。6歳の娘も2万歩以上歩いたので万里パイセンも感心してくれたはずです。

最終日の夜は、北京ダックの有名店が3時間待ちだった時点で諦めかけましたが、是が非でも北京でダックを食べる、という息子の強い意思に背中を押され、近くの良店に巡り合うことができました。

 

お土産に買ったモグラのぬいぐるみを無くし、北京の街を右往左往して探した結果、現地の人々の優しさの連鎖によって、雑踏の中で失くしたぬいぐるみが戻ってくるという奇跡にも巡り合うことができました。

息子の拘りがなければ、いずれも「それなり」で済ませていたことばかりだったはずです。

 

そういった大人の怠惰を真っ向から否定し、小さな幸せの積み重ねに導いてくれたのは紛れもなく子どもの真っ直ぐな気持ちでした。

子どもの全力に向き合うことが大きな充足感を生むことを改めて実感したのです。

もちろん時には「それなり」があっても良いですし、それがないと精神衛生上よろしくないこともあるでしょう。

一方で「それなりでいい」を「せっかくだから」に変えてくれる子どもたちの気持ちを最大限尊重していきたいと思います。

大事な場面で、自分が「それなり」に揺らいでしまいそうなとき、子どもが「それなり」で満足しかけたときには、取ってつけたような理屈で言いくるめず、北京の情景を思い起こしながら、じっくり対話していきたいと思います。

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