気分転換がしたくてラジオでも聴きながら散歩に出ようとすると、6歳の娘も一緒に行くと言ってくれた。
ラジオを聴くのはおあずけかな、と耳につけたイヤホンを外そうとすると、片方ずつシェアして一緒に聴きながらお散歩しよう、というお誘いを受ける。
なんと素敵な提案か。
それじゃあ、お互いお気に入りの曲を聴きながらお散歩しよう、ということになり、18時過ぎから少し早い夜のお散歩をはじめることにした。
この曲大好き。月はまだ出ていないね。
何でお月さまは明るく光ってるの?
あ、あそこでよくPCR検査したね。
北京のユニバーサルスタジオは楽しかったね。
段差があったら登りたくなっちゃうの。
帰りもこの道を通りたいな。
あ、あそこのスーパーでお菓子買おうよ。
猫カフェなくなっちゃってたね。行きたかったな。でも買ってくれた傘チョコが美味しいからいいや。
この女の人ピアノが上手だね。
お歌は綺麗だけどなんか力があるね。
夜でもアイス屋さんは並んでるね。
初音ミクちゃん、お父さん好きでしょ。
アニメでもよく見るよ。
あそこのコーヒー屋さんは行ったの?
好きな音楽を耳から流しながら、小さな手を握りしめ、たわいもない話を続けながらトコトコ歩く。大きな段差や障害物があればジャンプチャンスだ。娘はマリオのように跳ね回る。
都会から少し離れた広州の雑踏も悪くない。
何気ない週末の夜がとてもロマンチックになった。
今日聴いた音楽は、きっとこの日の夜の思い出を何度も再生してくれる。
二度寝の最高峰
その時間を迎えると「おかあさ〜ん」と嘆きながら、まだ惰眠を貪る私の懐に潜り込んでくる。子どもたちを抱きしめながらの二度寝。
そこから子どもたちが起床する6時過ぎまでが、二度寝の最高峰だ。
おそらく二度寝というジャンルにおいて、このひとときを超えてくるものは人生で現れないだろうと思っている。
コメント