「格安SIM」と「ふるさと納税」
この二つは、今もしばしば飲み会や雑談の話題にあがるのですが、結構、放置したままの人が多いように感じます。
理由はだいたいが、「やり方がよく分からない」「めんどくさい」から。
その割には、50円安い野菜を買うために頑張って自転車や車を走らせたり、ネットショッピングをする際には、もっと安いものがないか、口コミはどうか、など熱心にインターネットを駆使して情報収集をやっていたりします。
他の理由としては、「損をしそうで怖い」から。
余談ですが、こっちの理由をキチンと語る人は、素直で良いな、と思ったりします。(プライドが高い人は、本当の理由がこっちでも、なかなか口には出さないイメージ)
人間は、「損をしたくない」と「得をしたい」を天秤にかけたとき、「損をしたくない」に重きを置く生き物だそうです。特に日本人にその傾向が強いそうな。
面白いデータがあって、
1. 10万円の商品を1万円値引で買った (1万円の得)
2. 10万円で買った商品が9万円で売っているのを見た (1万円の損)
を並べたとき、2.を知った時の心理インパクトは、1.の約2.3倍だそうです。つまり、2.3万円の得をしても、1万円の損をしただけで、得をした気分は吹っ飛んでしまう。でも、自分も分かる気がします。
ということで、今回は、損をすることに焦点をあてて、
このままではかなりの損をしてしまいますよー、という観点で整理してみたいと思います。
どれぐらい損をしているのか(得をするのか)を考えてみよう
格安SIMの通信料
以下は、私が格安SIMに変えた時のケースです。iphone本体の割賦は終わっており、通信費のみの比較。
旧:18,000円/月(ソフトバンク、妻と2台分、GB数は失念、妻とは通話し放題)
新:4,000~5,000円/月(iijmio、妻3GB/月、夫3~6GBで月により変動、通話機能付き)
差額:13,000円~14,000円/月 ⇒ 約16万~約17万円/年
本当に劇的に安くなりました。裏を返せば、毎年16~17万円も損をしていたことになりますね。
ふるさと納税
ふるさと納税の仕組みについて、ここでは多く述べませんが、簡単にいうとこんな感じです。
✓ 来年に必ず支払う(勝手に徴収される)税金を前払いする
✓ 前払いした税金の一部を、お米やお肉や飲み物等に代えてもらう
繰り返しですが、税金の前払いです。先に支払うのでお金が減る感覚になるかもしれませんが、各種書類(市民税・県民税通知書や還付書類)を確認すれば、前払いの効果が目でみてわかります。
上限金額や寄付する自治体数さえ守れば、基本的に損はありません。
むしろ、ふるさと納税をしない場合、もらえたはずのお米やお肉がもらえなくなくなるので損をしてしまうと言った方が、日本人好みでしょうか。
では、ふるさと納税がどれぐらいお得なのかザックリ計算してみましょう。お礼品の返戻率については、私の目安である30%で試算してみます。収入次第ではありますが、ざっくりこんなイメージ。
年収600万円 = 寄付上限:約11万円/年 = お礼の品:3.3万円相当
年収500万円 = 寄付上限:約8万円/年 = お礼の品:2.4万円相当
年収400万円 = 寄付上限:約6万円/年 = お礼の品:1.8万円相当
うちの場合は、お米、お酒、挽肉、ソーセージなど、スーパーで定期的に購入する品を中心に返礼品を選んでいます。
イレギュラーで、お歳暮代わりに実家に両親が好きな食べ物を送ったり、ご褒美スイーツなどを妻と一緒に選ぶなど、返礼品チョイスを楽しんでいます。
月に1.7万円のお小遣いが増えるかもしれない
上記の例をみても、合計で20万円/年ほどの効果があることが分かると思います。
20万円って大きいですね。ひと月に換算すると約1.7万円。来月から毎月1.7万円のお小遣いや貯金が増えると分かっていても、「めんどくさい」などと言ってられるでしょうか。
同僚と飲んでいると、「お小遣いが少ない」「自由に使えるお金がない」と言った愚痴をきくことも少なくありません。
しかし、そういう人こそ、ドコモやauなどのキャリア携帯を使い続けていたりします。
奥さんとお小遣い交渉するよりも、さらっと格安SIMに変えるほうが
絶対に楽だよ
どちらもめんどくさくない。それでも面倒ならご褒美を決めよう。
元も子もないことを言ってしまうと、格安SIMの申し込みも、ふるさと納税も面倒なことはほとんどありません。どちらも、電車や車に乗る必要などありませんし、プリンターがあるなら家から一歩も出ずに終えることすら可能です。
寝ころびながら、ポチポチとスマホをいじるだけで大体の手続きは完了します。
「調べたり考えたりすること=面倒」、というタイプの人は、まず、毎月1.7万円を何に使うかを想像することから始めると良いかもしれません。
毎月1.7万円浮くわけなので、手続き完了のご褒美に3~5万円のなにかを買っても全然いいわけです。
なかなか時間が取れない、ということなら、それ以外の面倒ごとをお金で解決しても良いのです。
例えば、買い物をネットスーパーで済ます、食事は出前で済ます、アイロンが必要なシャツはクリーニングに出してしまう、など。
それで浮いた時間を使って、格安SIMの申込みやふるさと納税に取り組むだけで、十分お釣りがきますよ。
母親に送ったメール(格安SIM切替)
以下は、自分が母親に実際に送ったメールです(URLなどは割愛)。
60歳超えの母でも、これに沿って手続きをして、さらっと格安SIMに切り替えました(機種継続でSIM変更のみ)。
1. ソフトバンクのMNP予約番号を入手
2.iijmio にSIMカードの手続きをする
→まずは6GB/月+通話プランがおすすめ。(当時は2400円/月)
※選択タイプはD(docomo回線)
※SIMカードのサイズ選択はnano SIMを選ぶこと。micro sim はNG。
※免許証の画像データが必要
3.ソフトバンクのSIMロック解除
手順は下記URLの 1.SoftbankのSIMロックを解除する を参照。
4.みおアプリをダウンロード
下記2つのアプリをダウンロードしておく
5.iijmio のSIMカード受け取る
→iijmio のソフト(プロファイル)をインストール
6.携帯の電源を切る
7.SIMカードを差し替えて電源オン
8.電波マークの横にdocomoと表示されればOK
コロナ禍の今こそ、まずはやってみよう
確定申告をしない多くの一般家庭の場合、ふるさと納税は、本当にネットショッピングをするだけの感覚で始められます。ワンストップ制度の申請書類さえ頼んでおけば、書類が届いてから、それ通りに手続きすればOK。
まずは、上限金額を知って、自分が欲しい返礼品を頼んでしまいましょう。
格安SIMもふるさと納税も、おすすめして実践した人から、「結局損をした」「失敗だった」と言われたことは一度もありません。皆、ハッピーな顔になっています。
今はまだコロナ禍で、家でスマホをポチポチする時間が増えている人も多いかと思います。
これを機に、お小遣いアップを叶える人が一人でも増えることを祈念しております。
※21年5月追記
21年の携帯利用料金の大幅見直しにより、格安SIM以外にもいろいろな選択肢が出てきました。
とにかく重要なことは、情報の「分析」「見直し」「行動」です。
激動の時代、上手に波を乗りこなしましょう。
おしまい
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