平日の朝、妻は5時半にベッドから出て行く。
日本人学校はお弁当持参が基本で、7時発の通学バスに間に合わせるには早起き必至だ。
6歳の娘はまだ人肌が恋しく、その時間を迎えると「おかあさ〜ん」と嘆きながら、まだ惰眠を貪る私の懐に潜り込んでくる。たまに8歳の息子も参戦してくれる。
子どもたちを抱きしめながらの二度寝。
そこから子どもたちが起床する6時過ぎまでが、二度寝の最高峰だ。
おそらく二度寝というジャンルにおいて、このひとときを超えてくるものは人生で現れないだろうと思っている。
そして「そろそろ起きる時間だよ〜」という妻の声で幸せの最高峰から現実世界に引き戻される。
夜は夜とて、家族4人が同じベットで一緒に眠る。
家族帯同をして心底良かったと思うことのひとつだ。
異国の地で外国人として暮らすのは、やはり不便や苦労が多い。夫、妻、子どものそれぞれの立場で異なる苦労が積み上がり、時に重なり、混ざり合う。
それでもみんな一緒のベットで夢をみる。
この日々の積み重ねがたまらなく愛しい。
あとどれぐらい続くか分からないけれど、当たり前のことだと思わずに、この最高峰を味わい尽くすのだ。
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