2023年の春節を利用して、四川省の成都へ家族旅行をしてきました。
旅行手配はスマホアプリを使い、飛行機とホテルだけを確保。あとは現地で自由気ままに行動できるプランにしました。
活用したのは、携程旅行(Ctrip)というアプリ
旅行日程
大まかなスケジュールはこんな感じです。
せっかくの長期休暇(14連休)だったので、三泊四日でのんびりすることにしました。
<拘ったポイント>
・主要な観光地からアクセスしやすいホテル立地(タクシー20分以内)
・五つ星ホテル(成都明宇尚雅)
・往復で異なる航空会社を利用(往路:四川航空 復路:海南航空)
・春節にぶつけて値段を抑える(2023年の春節は1/22)
家族4人で三泊四日、飛行機とホテルの総額で約8,500元(約17万円)でした。一人当たり2,100元強(約4万円)ですが、食事代や現地での交通費等は別途必要です。(ホテルの食事メニューがそれほど魅力的ではなかったので朝食なしプランにしました)
観光地の情報はネット上に溢れているので、各所でのトラブルやポイント、感想を中心にまとめていきます。
観光① 寛窄巷子(カンサクコウシ)
古い建物をリノベーションしたお洒落なカフェやレストラン、土産物屋が立ち並ぶ成都屈指の観光地です。
新旧織り交ぜた中国が凝縮されたとても賑やかな場所です。エリア内のいたるところで、現地の特産料理が並んでおり、四川に来た実感が沸いてきます。
四川なのでやはり辛い料理が多かったですが、チャーハンなどは優しい味付けで、辛くない料理の選択肢も豊富でした。
中国建築を活用したスターバックスもあります(レイアウトが微妙なため、店内は少し落ち着かない)
寛窄巷子の難点は、道路が狭く、混雑がすさまじいこと。春節中も午後はすし詰め状態でした。
のんびり見るなら朝の早い時間が良いと思います(中国人の活動時間が遅めなため)
子ども心をくすぐるお土産(パンダ人形関係)は、この辺りの品数が豊富で、お値段もお手頃価なのでオススメです。
観光② 錦里古街
石畳の通りに古い町並みを再現したテーマパークの様な観光エリアです。
たくさんの土産物屋や屋台が立ち並んでおり、食べ歩きをするのが最高に楽しい。
屋台でワチャワチャしている場所もあれば、室内でのんびりできるレストランもあります。
店内でショーをやっている食堂が気になりました。
錦里古街は、夜に来るのが断然おすすめです。灯篭の幻想的な雰囲気を是非味わってください。
観光③ 成都パンダ繁育研究基地
四川といえばパンダですね。パンダ外交の発信源でもあります。
約80頭のパンダがいるということでしたが、広大な園内に点在しており、歩いて回るのがなかなか大変でした。その上、混雑がものすごく、パンダに辿りついても近くで見ることができない。。
パンダ専用の動物園ということで他に見どころもなく、9時に来園して11時半には退散しました。(4Dシアターが気になりましたが、かなり遠い場所にあり、周遊バスも激混みだったので断念しました)
ポイントは下記です。
・朝一の登園が必須(混雑してからのパンダ基地はコスパが絶望的)
・レッサーパンダも多数おり、活発で(パンダより)可愛い
・カンフーパンダのモデルとなったパンダ(ゴンザイ)の貫禄はなかなかに凄い
パンダ基地は半ば義務感で行ったので、「まぁこんなもんか」というのが正直な感想です。
混雑していなかったら、もう少しちゃんと楽しめたと思います。
(参考記事)
観光④ 楽山大仏(楽山市)
成都市から少し足を延ばして、楽山市というところにある世界遺産の石仏を見にいきました。
高速鉄道を利用して成都東駅から楽山駅まで移動し、楽山駅からタクシー(Didi)で大仏まで移動するプランです。(高速鉄道は50分程度、楽山駅から大仏まではタクシーで30分程度)
成都からはバスでも2時間半弱でいけるようでしたが、渋滞が怖かったのと、高速鉄道に乗ってみたかったので今回はこのプランにしました。
成都東駅は、まるで空港のような広さで圧倒されます。チケットは「12306」というアプリで3日前に予約済み。地元の広州東駅で本人登録をしてあったので、チケットの発券等も不要で、パスポートを機械にかざすだけでスムーズに乗車することができました。
出発前に二階で食べた担担麺がメチャクチャに美味しかったのでオススメです。(兵哥豌豆面は成都のチェーン店のようですが、広州には店舗がありませんでした。また食べたいので進出してほしい)
楽山駅に到着するまではスムーズでしたが、遊覧船のチケットを入手するのにかなり手間取りました。
八仙洞という会社の遊覧船に乗りたかったのですが、最初にタクシーで降りる場所を間違えてしまったことが原因だと思います。
<ポイント> *春節期間だけ臨時対応の可能性あり
・八仙洞の遊覧船チケットは、楽山大仏景区の広場にあるチケットセンターで購入(上の写真の大門横)
・チケットを持って、広場の博物館前にあるバス乗り場から乗車(当日は長蛇の列)
・バスで山を登っていき、遊覧船乗り場近くで下車後、少し歩いたところにある船着き場から乗船
広場到着から2時間半ほど経ってから、ようやく乗船場に辿りつきました。
穏やかな川上を10分ほど走り、山場のコーナーを曲がると、楽山大仏がドーンと現れます。
さすが90年かけて作っただけのことはあり、圧倒的なスケールでした。一見の価値はあります。
船がひっきりなしに訪れますが、順番に大仏前へ移動し、5分ほど停船してくれます。
大仏の周囲はものすごい人だかりで、登山道の混雑っぷりも考えると、改めて遊覧船にして良かったと思います。
帰りは乗船上近くでタクシー(Didi)を手配するも、なかなか配車されず、ようやく手配できたタクシーにもぼったくられそうだったので、まずは楽山駅までタクシーで戻り、再度、楽山駅でDidiを手配し、成都市まで戻ることにしました。(成都戻りの高速鉄道はすでに満席)
帰りは渋滞もなく、2時間弱で成都に戻ることができました。
観光⑤ 琴台路(川劇を鑑賞)
成都で川劇を観られる場所はいくつかありますが、我が家は琴台路にある蜀风雅韵川剧院という場所を選びました。(他の方のブログで評価が高かったため)
琴台路はお高めのレストランやホテルが並ぶ煌びやかな通りです。ここも夜に来るのがおすすめです。
昼間にチケットを買いに来ましたが、アプリでは翌々日まで満席。。諦めて帰る寸前に、ダメ元でチケット売り場の方に聞いてみると、19時からの席が空いているとのこと!
子ども二人は身長120cm未満だったため、大人二人分の席を確保してもらいました。(160元/人)
18時半ごろに再び現地入りして、席に案内してもらいます。席にはお茶とヒマワリの種が用意されていました。ワゴン販売で売っていたスナック菓子や瓶ビールも買い込み、鑑賞準備は万端です。
ショーは楽器の演奏や影絵、パフォーマンスコントなどがあり、最後に名物の変面ショーがあります(時間は大体1時間半)。変面ショーは別の機会に間近で見たことがあり、少し物足りない感じでしたが、司会のお姉さんがめちゃくちゃ綺麗で、珍しい影絵と面白いパフォーマンスコントが見れたので総合的には満足です。
観光⑥ 春熙路(歩行街)・太古里
夜ご飯は成都で人気のレストラン(饕林)に行く予定でしたが、春節の人出を侮っていました。
連日トライするも、満席で入店は叶わず、春熙路をブラブラ歩くことに。この通りはいわゆる繁華街という感じで、日本と違うのは道幅くらい(歩道がとても大きい)。安心して散歩ができます。
結果的に、春熙路の陳麻婆豆腐に入ることができたのでラッキーでした。麻婆豆腐は思ったよりパンチがなく(それほど辛くもない)、麻婆豆腐より回鍋肉の方が美味しく感じました。
麻婆豆腐を食べたあとは、ブランドショップが立ち並ぶ太古里をブラブラしました。太古里はとにかくお金の匂いがプンプンする区画で、最新のショップを眺めながら、日常とは異なる世界線を感じることができます。目当てのパン屋さんもほとんど売り切れだったのは残念でしたが、噴水ショーをたまたま見ることができたのは幸いでした。
航空会社
往路:四川航空
右2列、左2列の小型機で、搭乗口からバスに乗って、飛行機の横まで行くタイプでした。
たまたま搭乗口に早めに行っていたので良かったですが、バスに乗り換えるタイプは、のんびりしすぎると搭乗に間に合わなくなる可能性があるので、要注意です。
LCCのようですが、機内では水・お茶・コーラ・軽食(ピーナッツ、クッキー)のサービスがあり、特に気になる点はありませんでした。
復路:海南航空
航空会社の格付けで、実質最高評価であるThe World’s 5-Star Airlinesの認定を得ているようです。
飛行機は左右3列、中央4列の大型機で機内モニターがあるタイプでした。映画は中国語、英語、ロシア語がメインでしたが、何本か日本語の映画がありました。
機内食は、チキンライスか海南弁当(下記写真)のいずれかを選べますが、どちらも結構美味しかったです。(個人的にはチキンライスの方がおすすめ)
機内預け入れ荷物のセキュリティチェック
四川空港で初めて預け入れ荷物のセキュリティチェックを体験しました。
スーツケースを預けると、荷物札を渡されるのは毎度のことですが、「近くにあるモニターで3分以内に自分の名前が出てこないか確認しろ」とのこと。危険物が入っていると疑われた場合、名前が表示され、再度荷物チェックが必要なようです。
荷物札にはQRコードの記載があり、それを読み込むと自分の荷物の状況が確認できるので、モニターを見なくてもよいのですが、初体験だったので少しドキドキしながら荷物の安全進捗を見守っていました。
成都で気になったこと
・まだまだガソリン車が多い
広州では、Didiを呼んでガソリン車が来ると珍しく思うようになりましたが、四川ではまだまだガソリン車(しかもMT車)が主流でした。ガソリン車の乗り心地やエンジン音がどうしても気になり、やはり電気自動車は優れているところが多いなぁと実感しました。(EVもまだまだ改善の余地はありますが)
・喫煙率が高い
タクシーのほとんどが煙草臭く、歩きたばこも広州と比較して多いように思いました。(自分も元喫煙者なので、たいして気になることはないのですが、非喫煙者の中には少し気になる人がいるかも)
・割り込み、ポイ捨て
列への割り込み率や、ゴミのポイ捨ても広州と比較して多いように思いました。特に、食堂のテーブルの下に煙草やゴミが散乱しているシーンを何度も目にしました。中国の田舎の方では特に珍しくもない光景ですが、成都の中心地でも頻度が多かったのは印象的でした。(ある意味、中国っぽくはありますが)
四川 成都旅行のまとめ
冬の成都は寒い、と聞いて覚悟していきましたが、結局、最低でも5℃程度だったので、思ったよりは寒くなく、活発に行動することができました。
成都は、観光地が中心地に凝縮されているので、中国ビギナーにはちょうど良いと思っていましたが、最適な選択だったと思います。観光で少し疲れたときは、ホテルに戻って2時間ほど休憩して再度出かける、ということができるので、常に気持ちに余裕がある感じでした。
食事は美味しく、観光地もほどよく整備されているので、日本人好みであると思います。
今回初めて、飛行機、高速鉄道、遊覧船のチケット手配から乗車までを自力でトライし、色々なトラブルがありましたが、とても良い経験になりました。この経験を糧に、中国滞在をさらに充実できるようチャレンジを続けていきたいと思います。
今回の記事が四川旅行を計画している方の参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
<関連記事>
コメント