一番大切なのは、人生を楽しむこと
仕事も勉強も人生を楽しむためにやること
自分の人生は、自分でデザインすること
人生を自分でデザインするのは楽しいこと
中堅社員 後半編
関西勤務を経て、東京にカムバック。係長としての経験をひとつひとつ重ねていく日々。
自分の成長だけでなく、後輩の成長について頭を悩ませる時間も多くなりました。
(前回のお話(中堅社員前編)はこちら)
11年目:2017年(劣等感期)
2月に第二子が誕生。自分も妻も神戸出身なので、関西にいる間に二人の子供の出産に立ち会えたことは本当に幸運でした。
第二子が生まれた半年後、大阪勤務になってちょうど丸3年を迎えたタイミングで再び東京に転勤となります。
2007~2014年までは、埼玉、千葉に住んでいましたが、今回は横浜で新生活がスタートしました。
仕事に関しては、扱う製品が変わったため、上司・部下・工場関係者の顔ぶれが一新。変化に弱く、分からないことが多いと不安になる私にとっては、落ち着かない日々の始まりです。
さらに想定外の事態が発生します。
高学歴サンドウィッチ。
上司:東京大学、部下:京都大学の間に、関西私大出身者の私が挟まれました。別に出身大学が全てではありませんし、出身大学が良くても社会人としてはパッとしない人も多い世の中です。
ただし、この二人は本物でした。
仕事はできるし、まぁ会話レベルの高いこと。先読みが凄すぎて、油断していると話についていけなくなることもしばしば。そんな二人がいるので、私がいなくても仕事自体はくるくると回っていきます。
なんともいえない劣等感。
とはいえ人間なので長所があれば短所があるもの。二人が不得意な部分を埋めることが自分の役割である、と認識できてからは随分と気持ちが楽になりました。
本当に頭が良い人たちはこういう考え方をするんだなぁと勉強になりましたが、ぶっちゃけ、仕事的にはかなり楽をさせてもらいました。こういうのも会社に入って初めての経験でした。
12年目:2018年(情緒不安定期)
詳しくは書けませんが、この年は本当に色々なことがあり、幸せな生活が壊れてしまうのではないか、と不安で眠れない日々が続きました。
一方で、妻の度量の大きさに深く感動した良い機会でもありました。
真剣に転職を考えた時期もありましたが、実行へ移すまでには至らず、現時点では、その選択は間違いではなかったと考えています。
たまたまですが、ソロキャンプを始めたのはこの年です。
独り身の時ではなく、子どもが二人もできてから始めた趣味にも関わらず、いつも快く見送ってくれる妻へは、今も昔も感謝しかありません。
仕事の方では、新しくヨーロッパのプロジェクトを担当することになりました。直接的に海外の仕事をするのは久しぶりで、かつヨーロッパ地区は初めての経験でした。
13年目:2019年(第二次モンスター上司襲来)
前回のモンスター上司は課長でしたが、今回のモンスターは部長。
実際には2018年に着任していましたが、本領を発揮し始めたのがこの年でした。
空気が読めない、自分大好き、手柄だけは全取り。
漫画のようなBOSSキャラで、人のやる気を削ぐことに関しては天賦の才の持ち主でした。
今回のケースが厄介だったのは、課長全員が部長への敵意を隠さなかったところ。課長に嫌われたことを自覚した部長は、係長以下に擦り寄ってくるという始末の悪さでした。
個人的にも心の底から嫌悪するタイプの人間でしたが、仕事が滞ることだけは避けたかったので、感情は表に出さず、ビジネスライクなお付き合いを続けていました。
課長への指示なのに、係長を経由する、という組織不全の様相を呈してしまい、一部の課長からは「媚びを売っている」などと言われていたようですが、構ってはいられません。
尻尾を振る真似はしていなかったので、部長としても私から好かれているとは思っていなかったのでしょう。アフター5で飲みに誘われるのはいつも別の係長や後輩でした。(それは本当に良かった)
ポンコツ部長はわずか一年で、社内の隅から隅までを搔きまわし、営業部全員を混乱の渦へと叩き込んでいきました。
14年目:2020年(第一次 新型コロナ期)
ポンコツ部長は一年半でその任を解かれ、惜しみない拍手を浴びながら去っていきました。その後の飲み会の盛り上がり様といったら、普段は無口な若手社員が鼻歌を口ずさむほどでした。
営業部は再び活気を取り戻し、苦手な英語に四苦八苦しながらも、何度かヨーロッパに出張をして進めていたプロジェクトがいよいよこれから、という時に、再び大きな混乱が生じます。
新型コロナウィルスの世界的大流行です。
流行初期は欧州での感染拡大が特にひどかったため、プロジェクトは実質的に一時凍結状態となってしまいました。
日本も緊急事態宣言が発出することになり、うちの会社でも在宅勤務がスタート。
本社では派遣社員を含めて、在宅勤務の体制が迅速に整った点は、優れた経営判断だったと思います。
コロナによる損失は決して小さくありませんが、改善に繋がったこともたくさんありました。
・10年以上も「システムネックでできない」と言われてたことが、あっという間にできるようになった
・固定電話を廃止して、従業員全員にiphoneを配ったら、億単位でのコスト削減になった
・ペーパーレス、WEB会議、在宅勤務が浸透した(その上で、各種の課題が見えた)
私は家族と一緒にいることが何よりの幸せなので、在宅勤務は本当に助かりましたが、逆に在宅勤務を敬遠する上司や同僚、奥さま方などの話を聞く度に、色々な家庭の事情や価値観があるなあ、と感慨深いものがありました。
また、WEB会議や在宅勤務は、個人の能力の差が顕著に現れる機会になったと考えています。
WEBでの会議や打ち合わせは、面着時よりも一段上の想像力が必要になると思っていますが、やはりホストの腕次第で、内容や成果が大きく異なります。
在宅勤務によって他人の仕事が一層見えなくなったことで、これまで以上に、指示の出し方やフォローの仕方にも工夫が必要になりました。
この変化に適応できるかどうかで、今後の社会を生き抜いていけるかどうかが決まるといっても過言ではないと思っています。
「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものでもはなく、最も頭のいいものでもない。変化に対応できる生き物だ。」
実際にはダーウィンの言葉ではないという説がありますが、個人的には好きな言葉であり、大切な考え方だと思っています。
本当の進化論で言われてしまうと、元も子もないじゃん、となってしまうので(笑)
「厳しい自然環境が、生物に無目的に起きる変異を選別し、進化に方向性を与える」
キリンの首が長いのは、高いところの葉を食べるために頑張って首を伸ばそうとしたからではない。生まれつき首が長かったキリンが、自然に選別されたからだ。
続く
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